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会津の歴史的建築を巡る旅

江戸・明治・大正時代から続く浪漫溢れる建物の特集

会津には、古くから伝わる文化・歴史が息づいています。
会津若松市では、先人が培ってきたこれらの遺産を後世に伝えるとともに、歴史的に重要な建造物などを「歴史的景観指定建造物」として指定し、保存・活用を行っています。
この特集では、観光も合わせて楽しめる、素敵な建物をご紹介!
大正時代の豪勢な商家建築
【建築年:明治末~大正3年】
福西本店は19世紀後半から20世紀前半に栄えた会津若松の大商人福西家が、100年ほど前に建てた蔵と商家建築です。
特に大町通りに面した店蔵、仏間蔵、炭蔵の3棟の蔵の外壁は、通常の白漆喰ではなく、大変手間がかかる黒漆喰で建てられ、こだわりを感じられます。
福西本店は、国の支援を受けて改修され、多くの人へ公開されています。

現在は、グルメやショッピングを楽しむことができます。
ルネッサンス様式を取り入れた洋風建築の漆器店
【建築年:大正3年】
見た目は洋風、構造は木造で土蔵造の工法で建てられた興味深い建築です。
建築当初より、漆器の陳列と店頭販売を目的として建てられました。

白木屋は、約300年前の慶安年間に創業し、享保年間から変わらず今の場所で漆器の製造販売業を継続している、大変歴史ある漆器店です。
野口英世のターニングポイントとなった医院跡
【建築年:明治17年】
明治中期に銀行として建てられたこの建物は、銀行としては5年で閉業してしまい、その後「会陽医院」という病院になりました。
この病院は、猪苗代出身の細菌学者野口英世が手の手術をした場所としても有名です。

現在は、1階は「會津壹番館」という喫茶店になっており、ゆっくりとモーニングも楽しめます。
2階は野口英世記念館として、貴重な資料が保存されています。
嘉永3年より続く会津の老舗酒蔵
【建築年:明治25年~大正11年】
当時の先進的な建築様式がより入れられた特徴的な木造3階建ての和風建築の他にも、明治・大正時代の伝統的な造りの仕込み蔵や酒蔵などが連なります。
新蔵(明治25年建築)以外の全て建物は明治35年の大火で消失してしまい、以降、大正11年までに順じ建てられました。

酒蔵では、歴史的な蔵を見学できるツアーを毎日開催しています。
ショップや併設の喫茶店とともにお楽しみください。
歴史ある味噌蔵でみそ田楽を
【建築年:江戸後期~明治】
江戸末期(天保5年)創業の味噌専門店です。
もともと味噌蔵だった建物を改装した店内で、会津の郷土料理「みそ田楽」が楽しめます。
城下町会津、当時のまま残る会津最古の商家建築
【建築年:天保2年】
江戸時代、城下町会津の一番の繁華街であった場所に、今もなお当時のままの姿で残っています。
戊辰の戦火を免れて残った貴重な木造商店建築です。

現在は、竹細工販売のほかにも、カフェやイベントスペースとしても活用されており、
商家歴史資料館として中を見学することも可能です。