会津もめんは四百年前の天正年間、時の会津藩主蒲生氏郷公が、産業振興の為に綿花の栽培を奨励され、木綿を織ったのが始まりと言われています。以来、白虎隊士や医聖野口英世も少年時代はこの会津もめんを着用しており、日常着やもんぺ、サルッパカマといった野良着、夜具などに用いられ人々の暮らしを支えてきました。会津もめんの特徴は、変わらぬ品質と、ユニークな縞模様の組み合わせにあり保温性、吸水性、通気性に優れているので季節を問わず着用することができます。この素朴な伝統に、新しい感覚を加え、雪深い会津の風土で、心をこめて染め、織り上げたのが「かねろく会津もめん」です。