五感で楽しめる 会津の自然を満喫
鉄道から眺める自然
何とも欲張りな編成の列車が会津若松駅~会津田島駅間の会津鉄道を走ります。「お座トロ展望」の名前のとおり、お座敷とトロッコと展望の3つの車両を編成した楽しい列車です。1日3本で約2時間かけてゆっくり走ります(運行期間、運行曜日限定)。車窓からは田園風景や若郷湖、大川渓谷の自然美を満喫することができます。時間を気にせずに、スローなローカル線の旅に出かけましょう。JR磐越西線の「SLばんえつ物語号」は例年11月末までの休日に、新潟~蔵のまち喜多方~会津若松間を一日一往復走りますが、車窓からは阿賀川の流れや山村風景、レンガ積みの鉄橋、広大な会津盆地など変化に富んだ景色を眺めることができます。お座トロ展望列車やSLなど、のんびり走る列車は会津の旅にピッタリです。ゆっくり走ると風景がやさしく微笑みかけてくれます。
新潟~会津若松を走るSLばんえつ物語号
新潟~会津若松を走るSLばんえつ物語号
花と紅葉とホタル~詩情豊かな会津の自然
花を愛でるなら、会津松平氏庭園の御薬園がおすすめです。代々殿様の別荘として利用されてきましたが、会津藩2代藩主保科正経が薬草を栽培したところから、この名前が付けられました。約400種の薬草もさることながら、5月のあやめをはじめ季節の花々が訪れる人を楽しませてくれます。中央に心字の池と茶室を配した回遊式の庭園は、市街地とは思えないほど閑静です。また、郊外の河東地区には、約6万坪の日本庭園を持つ施設もあり、初夏のツツジから秋の菊まで、色とりどりの花が咲き誇ります。紅葉も見事です。市街地と北会津地区をへだてる大川(阿賀川)べりには月見草が群生しています。大正時代、竹久夢二がここを訪れ「待てど暮らせど~」の『宵待草』を着想したといわれています。また初夏のホタルなら水に恵まれた田園地帯の北会津地区が人気です。会津は自然の宝庫です。
四季それぞれに魅力がある御薬園
四季それぞれに魅力がある御薬園
朝日と夕陽に照らされて、夜は瞬く星空の下
市街地と猪苗代湖西岸の湊地区をへだてる背あぶり山からの眺望は抜群です。東に磐梯山と猪苗代湖、北に飯豊山、西方眼下に市街地を望むことができます。山頂まで車で行くことができ、早朝は昇る朝日と輝く猪苗代湖を、夕方には会津盆地の西の山々に沈む夕陽を見ることができます。夜は満天の星が楽しめます。夕陽といえば、5月上旬と10月下旬に中心市街地の大町四ツ角から七日町通りを望むと、ちょうど通りの正面に陽が沈んでいくのが見えます。西の空が茜色に染まり、通りに通行人や車の長いシルエットが描かれて素敵です。市の中心部でこんな景色に出会えるのも会津若松の隠れた魅力です。
背あぶり山から眺める夕景
背あぶり山から眺める夕景
グリーンツーリズムの楽しみ方
市内の北会津地区と河東地区は農村地帯で、観光農園が点在しています。とくに北会津地区はフルーツと野菜の一大産地です。フルーツ狩りは1月中旬のハウス栽培のいちごからはじまって、6月上旬~7月上旬のさくらんぼ、6月下旬~8月中旬のブルーベリー、8月のもも、8月中旬~10月下旬のぶどうや梨、9月中旬~11月上旬のりんごまで楽しめます。所要時間は約30分。ほかにミツバチの野外観察や田植え、稲刈り、野菜の作付けなどもあります。野菜の収穫体験は持ち帰って、料理の素材にできる楽しみがあり大好評。会津若松市は歴史のまちのイメージが強いようですが、古代から文化が栄えてきた背景には豊穣の大地と農作物の生産力の高さがあります。農業王国の顔も持っているのです。
会津の名産品、みしらず柿
会津の名産品、みしらず柿